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『砧』(きぬた)は、世阿弥作といわれる能楽作品。成立は室町時代。『申楽談儀』に曲名が出ており『糺河原勧進猿楽記』には音阿弥による上演記録がある。夫の留守宅を守る妻の悲しみが描かれており、詞章、節づけともに晩秋のものがなしさを表現して、古来人々に好まれてきた能である。 なお、タイトルの「砧」とは木槌で衣の生地を打ってやわらかくしたり、つやをだしたりする道具のこと。この作品では、女主人公が砧を打つことが情念の表現になっている。 == 後世への展開 == 秋の扇とともに、砧という「モノ」は、忘れられた女性の寂しさと、忘れ去った者に対する恨みを表徴する。この作品はその表徴を早い時期にだしてきたもので、後年、箏曲「砧」などに発展してゆく。また俳句の秋の季語としても、「砧」「砧打つ」などがもちいられる。これは直接には砧という道具、あるいは砧を打つ行為であるが、その背後にこの能の情趣が当然に想起されるものとして使用される。 この「砧」を素材として、作曲家大栗裕が1960年代に「擣衣(とうい)」というソプラノとピアノと鼓のための作品を書いている。後に指揮者朝比奈隆の強い勧めによってソプラノと管弦楽のための作品へと改訂され、1969年の「大阪の秋」国際現代音楽祭で演奏されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「砧 (能)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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